里親になるには
里親になれば、行き場のない保護犬たちを救えるし、ペットショップなどから購入するよりも費用があまりかからないなどのメリットがあります。
ですが、野良の子は、傷ついて人間に対して不信感を抱いていたり、持病やケガをしていたりすることもあります。
また、里親はだれでもなれるわけではありません。決められた条件を満たさないと、里親として犬を引き取れないことをしっかりと理解してください。
里親になるための条件
必ず終生飼育していただける方
一人暮らしの方、カップル、外国籍の方、賃貸物件でペット可の証明が出来ない方、70歳以上のご高齢の方はお断りしています。上記に該当する方からの譲渡要望には返信致しません。
60歳代の方は何かあった場合に責任を持って飼育を引き継いでくれる方を保証人としてサインを頂き譲渡の際同席して頂きます。
終生飼育の意思確認の意味合いも込めて譲渡の際は御家族様全員に立ち会いをお願い致します。
トライアル可能です
トライアルとは実際にご自宅で保護犬が最長1週間、体験生活をすることです。 先住犬やご家族との相性、実際の飼育環境で無理なく生活ができるのか等を判断して頂く期間です。
60歳以上の方は…
60歳以上の方で、犬と一緒に暮らしたいという方、保護犬の一時預かりボランティアをしていただけませんか?子犬たちはあなたの助けを必要としています。
里親としての保護犬を迎える準備とは?
心のケア
すぐに懐いてくれる人懐っこい子もいますが、臆病でなかなか心を開くことのできない子もいます。
はじめてお家に来たときは、夜中鳴いてしまうこともあります。家にあるものを噛んで壊してしまうこともあります。不安で寂しくてしょうがないことを分かってあげてください。毎日、たくさん話しかけて、たくさん笑いかけてください。無理に触ろうとせず、少し離れて、でも、近くで見守ってあげてください。そしてそのうち、安心して触らせてくれるようになったら、いっぱいなでて触れ合ってあげることで、信頼関係が生まれて、必ず問題行動はなくなります。時間をかけて信頼関係ができた子ほど、飼い主に忠実な犬になります。
環境面
環境面で一番重要となるのが、犬を迎えるご自宅がペット飼育可能かどうかということです。一軒家であればあまり考える必要はないかもしれませんが、賃貸住宅や集合住宅の場合は、今一度契約内容を確認しておいてください。
次に、ご家族のなかに「動物アレルギー」を持っている人がいないかどうかも確認しておいてください。ご自身は大丈夫でも、実際に引き取ってみるとご家族で動物アレルギーの人がいて、飼い続けることが困難になってしまったというケースもあります。
犬を迎えられるだけの広い部屋を確保できるかどうかも大切です。環境は犬が安心して暮らすための大切な条件ですので、しっかりと事前にチェックしてください。
費用面
保護犬の里親になるには、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分考えておいてください。大まかにはなりますが、下記で挙げる項目は費用がかかるため、チェックしておいてください。(登録料は市町村により異なりますので御参考までに。)
犬の登録 | 登録料 約3,000円 狂犬病予防注射済み票交付 550円 |
食事 | 約2,000〜5,000円/月 |
トイレ | お散歩でトイレをする子であれば必要なし ペットシーツ 約3,000円/月 |
おもちゃ | 約500円/月 |
お散歩 | リード・首輪・ハーネスなど(約5,000円) |
ワクチン接種 | 混合ワクチン(約6,000〜10,000円/年) 狂犬病予防ワクチン(約2,500〜3,500円/年) |
ペット保険 | 約1,000〜4,000円/月 |
病院代 | フィラリア予防(約6,000〜8,000円/年) ノミ・ダニ予防(約2,000〜4,000円/年) マイクロチップ装着(約4,500円~) |
保護犬を迎え入れることで、月にどれくらいの費用がかかるのか、病気やワクチン接種するときにかかる費用はどれくらいなのかなどを事前に確認しておいてください。里親経験が無くて費用面で不安なことがあれば、相談してください。
保護犬を引き取ってから、費用が高すぎて無理ということのならないように、気をつけてください。